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肝臓でつくられるタンパク質が一部のうつ病に関係している?

投稿日:2016年2月15日 更新日:

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学術誌『Molecular Psychiatry』で発表された研究結果によると、うつ病を患っている人の約3分の1が血中の「C反応性タンパク質」(CRP)が高レベルだということがわかったそうです。

C反応性タンパク質って?

C反応性タンパク質を簡単に説明すると、炎症や組織細胞の破壊が起こったとき、肝臓でつくられ、血液中に増加するタンパク質のことです。

一般に、心臓病や脳卒中を診断したり、骨盤内炎症性疾患、炎症性腸疾患、関節炎などの炎症を調べるときにも使用されます。

体の中でなんらかの炎症が起こると、このタンパク質が24時間以内に急増するらしく、その反応の速さを調べることで(何の病気かは特定はできないけど)体の異常の早期診断・早期発見に役立っているんだそうです。專門家ではないので詳しいメカニズムはわかりませんが、人間って本当によくできていますよね。

で、今回研究を発表したチームが、大うつ病性障害患者と双極性障害患者48人(18歳~65歳)を対象にC反応性タンパク質などの検査をした結果、喜びを感じられない精神状態「無快感症」などの抑うつ状態と関係している可能性があることがわかったんだとか。

どういうことかと言うと、一部のうつ病患者は、体内で炎症が起きていることを示す「C反応性タンパク(CRP)」の数値が高く、これが「報酬」に関連する脳の領域間の「交信障害」に関係しているというんですね。

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「脳の報酬」

ヒト・動物の脳において、欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快の感覚を与える神経系のことである。

ここでいう欲求には、喉の渇き・食欲・体温調整欲求といった生物学的で短期的なものから、他者に誉められること・愛されること・子供の養育など、より高次で社会的・長期的なものまで含まれる。 Wikipediaより抜粋

抗うつ剤が効きにくい「無快感症」

うつ病などの精神疾患を患っている人の中には、興味が沸かない、何をしても、何を見ても楽しくない、喜びを感じられないといった「無快感症」で苦しんでいる人もいます。これ、うつ病の症状の中でも治りにくい症状のうちの1つなんですよね。抗うつ剤もあまり効果がないと聞きます。

私の母も今まさにそんな感じです。体の調子は良いのに、何をしても楽しくないと言っています。というよりも、楽しくないとか楽しいとかの感情も湧いてこないようです。そんなことを母が淡々と話すんです。「このまま、楽しいことも、悲しいことも何も感じないまま死んでいくんだろうな」って言うんです。

うつ病になる前は、エプロンやハンカチを集めるのが好きで、母の日や誕生日は決まってどちらかをプレゼントしてました。私と違って手先も器用だったので造花を作って飾ったりもしていました。そんな以前の母を思い出すととても切なくなりますし、つい「どうしてうつ病になっちゃったの」って思ってしまいます。

たまにはね、思ってしまうんですよ。

前職場でうつ病を患って休職した同僚は、表情がありませんでした。
上司に「たまには笑ってみたら?」と言われ、一生懸命笑おうとしていた彼女の笑顔が引きつっていて、とても痛々しかったです。話しかけても反応が薄く、どこを、何を見ているのか分かりませんでした。

綺麗な子だったので、余計に不思議な感じに見えて、周りから「あの子、何考えてるのか分からないから怖い」とか言われてて。今思えば、無快感症だったのかな……とも思います。

一部のうつ病の治療に希望

うつ病と脳の報酬系が関係しているというのは、以前からも指摘されていたんですが今回の研究で、より明確になったということでしょうかね。

この記事の執筆を担当した、がん研究所の准教授は、不安障害や統合失調症などの他の精神疾患に対してはまだ不明な部分があるものの、「炎症やその脳への影響を抑えることで、無快感症を回復させて、抗うつ剤が効きにくいうつ病患者を助けられるかもしれない」と言っています。

また、C型肝炎ウイルスや癌のための治療を受けていて、体の炎症を起こしやすいと思われる患者が、(脳の)報酬系の領域の活動が低下していることも確認しているんだとか。

私の母がC型肝炎を患っているというのは、以前ブログにも書きましたが、うつ病になる前から体の不調は訴えていたので漠然と「なにか関係があるんじゃないかなあ」とは思っていました。

身体の病気がきっかけでおこるうつ状態っていうのもありますし、もっといろんな角度や関係性から治療についての研究が進めばいいなと心から思います。

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